伊藤礼著「こぐこぐ自転車」読了。
70歳を超えている著者とその友人が1日に80kmも走るのに驚く。
しかも最後の方に淡々と書かれているが、若い頃に結核で肺の切除手術を受けているという。
房州や北海道への「遠征」より、首都圏のサイクリングの方が個人的には興味深い。たまに自分が自転車や徒歩で往来する場所が出て来るとうれしい。
著者のとぼけた語り口は味があるが時に辛辣で、道中で出会った人物の描写は容赦ない(笑)。
著者が保有している6台(!)の自転車に東村山市の「dioss」自転車店で購入したショップブランドの自転車があったが、この自転車店には心当たりがなかった。ネットで調べてみると普段よく通る道にある店であったが、いちども入ったことはない。
ちなみにStevenの自転車はブリジストンのMERIDAというブランドのCROAD CF 8500というクロスバイクで2003年8月に購入したものだ。泥除け・保険+防犯登録含めて4万円少々であった。
購入した自転車店にはたいへんお世話になっている。昨年末には後輪のシャフトが折れたのを無償で直してもらったし、今年1月には入間まで出かけてそこで突然ペダルが根元からポッキリ折れるという今までにない故障に遭遇したが、地元まで引いて帰って来て結局無償で修理してもらった。先日、パンク修理をお願いしたときも最近調子の悪かったブレーキ周りがついでに調整されていて非常に嬉しかった。自転車を購入する際には価格だけでなく、購入する店も選ぶことが大切だと思う。
著者が小説家伊藤整の息子だというのは本書末尾の2行を読むまで気付かなかった。伊藤整については漠然と戦前あたりの作家だというくらいの認識しかなかった。Wikipediaの伊藤整の項を見ると「チャタレイ夫人の恋人」を翻訳して裁判になったことと、伊藤礼氏が削除されていた問題部分を補った完訳版を出したことが書いてあって興味深い。
2006年07月30日
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